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外壁塗装を依頼する注意点とは?業者とトラブルになったときの対処法

外壁塗装を依頼しようとしたとき、悪質な業者が多いので業者選びには注意が必要です。

最近では訪問営業で不安を煽ってくる、不当な金額を提示されるなどトラブルも増えています。

そこで、今回は外壁塗装を依頼するときの注意点や、業者とトラブルになった場合の対処法について解説します。

外壁塗装を依頼するときの注意点

外壁塗装は100万円ほどが相場になることもあり、決して安い金額ではありません。

だからこそ、塗装工事完了後に「イメージと違った」「業者が施工ミス」などがあっては取り返しがつかないでしょう。

そこで、外壁塗装を依頼する場合の注意点を理解し、優良業者を選ぶときの参考にしてください。

複数の業者に見積もりを依頼して比較検討する

外壁塗装を依頼するときには、必ず複数の業者に見積もり依頼して比較することが重要です。

塗装業者の中には、相場とかけ離れた金額を提示してきたり、飛び込み営業で不安を煽ってくるなど悪質な業者も少なくありません。

塗装工事には「定価」がないため業者側の言い値で金額設定ができてしまい、1社のみの見積もりでは適正価格かどうかの判断が難しいでしょう。

また、外壁塗装には養生(周囲・塗らない部分を保護すること)をしますが、業者によっては養生が不十分だと塗料が飛散し、近隣住民に迷惑をかけることも。

そのため、養生費用の記載があるかも含めて提示された見積書に、以下のように詳細の記載があるかも確認しておくと安心です。

・養生費用

・塗料メーカー・商品名

・塗装面積(㎡)

・使用する塗料缶数

なお、「外壁塗装一式」と項目記載が詳細出ない場合、後から追加工事や追加請求となる可能性が高いので注意が必要です。

適正価格かどうか・見積書が正確かどうか判断するためにも、最低でも3社ほどから見積もりを取ることをおすすめします。

外壁塗装の色選びは慎重に行う

外壁塗装の失敗で最も多いのは、「外壁の色選び」です。

色選びをするときに注意したいのは、以下の3点です。

・色を検討するときは、必ずA4以上の大きさに印刷して比較する

・太陽の下と日陰で見比べる

・近隣の住宅の色との調和を考える

外壁の色を選ぶときにはいくつか候補を出し、必ずA4以上の大きさに印刷して比較しましょう。

色選びには「色見本」という小さく印刷された色を見比べて検討することが多いですが、小さい面積と大きい面積では、色の見え方が変わります。

一般的には、明るい色は大きな面積のほうが明るく薄く見えやすく、暗い色は濃く見えやすいという特徴があります。

外壁は大きい面積に色を塗るため、できるだけ大きな色見本か、A4以上の大きさに印刷して見ると「イメージと違った」という失敗を最小限に抑えられるでしょう。

また、色は太陽の下と日陰でも印象が異なるので、外に出て確認しておくのもおすすめな方法です。

最後に、近隣住宅との色の調和も考えておくと失敗しづらいでしょう。

業者を選ぶときには資格・建設業許可を保有しているかを確認する

外壁塗装には必須の資格がありませんが、優良業者を見極めるには資格や建設業許可を保有している業者を選ぶと安心です。

・建設業許可(塗装工事業許可)

・塗装技能士(1級・2級)

・外壁劣化診断士

・外壁塗装マイスター

・雨漏り診断士

資格や建設業許可を保有している業者であれば、一定以上の知識・技術を持っているので建物に合った的確な提案をしてくれるでしょう。

塗装工事の期間は長めに考えておく

外壁塗装は、一般的な戸建ての大きさで最短でも10~14日ほどかかります。

ただし、天候(雨)や外壁の劣化状態によっても工期は異なり、1ヶ月ほどかかることも理解しておきましょう。

塗料の持ちを最大限に活かすためにも乾燥時間を守らなければならないため、無理に急いでも効果はありません。

近隣トラブルを起こさないために挨拶をしておく

外壁塗装は音や塗料の問題など、近隣トラブルが起きやすいのが特徴です。

例えば、以下のようなトラブルが多く注意しなければなりません。

・足場の音が響いてうるさい

・塗料のにおいが気になる

・業者の車が邪魔で通れない

・ホコリが出る

・塗料や水が飛散して迷惑がかかる

業者側の配慮もありますが、事前に近隣住人に挨拶をしておくことでトラブルに発展する可能性を下げられます。

また、可能であれば施工業者と一緒に挨拶に行けるのがベストです。

施工業者も当事者意識を持って対応してもらうことで、駐車場や避けてほしい曜日・時間帯などを守ってもらいやすくなるでしょう。

業者とトラブルになったときの対処法

注意して業者を選んでも、業者とトラブルにならないとは言い切れません。

最後に業者とトラブルになったときは、クーリングオフや相談窓口という方法があるので覚えておくと安心です。

クーリングオフを申請する

契約締結後でも期限内であれば、消費者側から契約を解消できる制度をクーリングオフと言いますが、外壁塗装にも適用できます。

クーリングオフの制度を利用するには、以下の条件を満たしている必要があります。

・契約書面を交付してから8日以内

・事業者側(外壁塗装業者)が訪問して契約を交わした場合

消費者が営業所や店舗に出向いて契約した場合でなければ、契約書面を交付してから8日以内であれば解約の申し込みが可能です。

基本的に申し込みは、はがきもしくは特定記録郵便といった「書面」で行いますが、工事が進んでいる段階でも利用でき、原状回復も対応範囲となります。

ただし、料金を先払いしている場合は、全額返金されないことも多いので注意が必要です。

工事完了確認書にサインしない

外壁塗装の工事完了後には、「工事完了確認書」に署名・捺印をして終了となります。

しかし、この工事完了確認書は、無事に契約通りに終わったことを認めることになるため、工事中もしくは工事完了直後に不具合に気づいたらサインはしないでおきましょう。

署名・捺印をしない限りは「工事に納得していない」ことになるため、いつまでに不具合部分を対応してもらえるか確認し、証明のためにも書面にてやり取りをすることをおすすめします。

工事完了後には、アフター保証や瑕疵保険を利用する

工事完了確認書へサインしたあと、工事の不具合に気づいた場合はアフター保証や瑕疵保険を利用しましょう。

塗装工事をする場合、以下のように保証に加入していることがあります。

・塗料:メーカー保証

・塗装業者の施工品質:工事保証

・リフォーム瑕疵保険:第三者による保証付きの検査

保証には工事完了確認書など工事のときにもらった書類が必要になるため、すべての書類を保管しておくと安心です。

第三者の相談窓口に相談する

保証を利用できない、塗装業者が交渉に応じてくれない場合は第三者の相談窓口に相談しましょう。

業者に相談しても解決しない場合は、いざというときに助けてくれる第三者を覚えておくと安心です。

・国民生活センター(消費生活センター)

・住宅リフォーム・紛争処理支援センター

国民生活センターは、国や全国の消費生活センターと連携しながら、トラブル解決例や過去の相談についても受け付けています。

また、住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、国土交通大臣指定の住宅専門窓口です。

全国の弁護士会と連携しているので、無料で建築士や弁護士との対面相談をすることでプロのアドバイスがもらえます。

まとめ

今回は、外壁塗装を依頼する場合の注意点や、万が一トラブルになったときの対処法について紹介しました。

外壁塗装は100万円以上かかることもあるため、業者選びは重要なポイントになります。

業者によってはずさんな工事や後から追加費用を請求されるなど、トラブルも少なくありません。

この記事を参考に、納得できるリフォームを実現できる業者を見つけてみてください。