ブログBLOG

外壁塗装のにおいはいつまで?事前対策と塗料選びのポイント!

外壁塗装で気になる「におい」。

塗料によってはにおいが強いものもあり、住んでいる自分たちはもちろん、近隣住民への影響も気になる人が多いのではないでしょうか。

そこで、今回は外壁塗装で気になるにおいはどれくらい続くのか、またにおい対策でできることを解説します。

外壁塗装のにおいは最低3日ほど続くことが多い

外壁塗装のにおいが気になる人も多いですが、最低3日ほどで消えることが多いです。

外壁塗装のいやなにおいの主な原因は、油性塗料に含まれるシンナーです。

外壁塗装では「下塗り」「中塗り」「上塗り」という三段階に分かれており、においがきついのは「中塗り」「上塗り」の塗料が多くなっています。

三段階の塗装を塗るにはそれぞれの工程でしっかりと乾燥をさせる必要があり、乾燥にかかる時間と塗る時間を含めると「中塗り・上塗り」工程で3日程度かかるためです。

ただし、あくまで一般的な住宅の大きさの場合で、塗装する面積が広い、足場が立てづらい場合など、さらに時間がかかり、いやなにおいを感じる期間も長くなります。

外壁塗装でにおいが発生する理由は油性塗料のシンナー

外壁塗装でにおいは、塗料を液状にする役割のシンナーが原因です。

塗料は「顔料(色付け)」「合成樹脂(耐久・仕上がり)」「添加剤(機能の追加)」の3つで作られています。

そして、これらの成分を「溶剤(液状にする物質)」によって液状に形成しますが、この液剤であるシンナーがにおいの原因となるのです。

溶剤としてのシンナーは、塗料の防水性や乾燥を早めるなど、外壁や屋根塗装には不可欠な存在です。

しかし、シンナーは強い刺激があるにおいが特徴で、におい以外にも長時間吸い続けることで吐き気やめまい、頭痛、口や鼻といった粘膜に不快感の症状など、健康にも悪影響を及ぼすことがわかっています。

そのため、シンナーを使用した油性塗料には、特殊健康診断や環境測定、作業責任者が行うなど、厚生労働省から作業の義務付けがされているほど、細心の注意が必要とされているのです。

人体・子ども・ペット・近隣への影響

外壁塗装のいやなにおいの原因は、シンナーだということを紹介しました。

しかし、このにおいは、人やペット、近隣にどのような影響があるか気になる人も多いでしょう。

実際に外壁塗装を行う前に、どのような影響が出るのか理解しておきましょう。

人体・子どもへの影響

シンナーのにおいが原因で人体に起こる影響は、「頭痛・吐き気・めまい・鼻口の粘膜の異常」が挙げられます。

しかし、大人であれば塗料のそばで一日中過ごさない限り、体調に影響するほどではないので過度に心配する必要はありません。

ただし、完全に塗料が乾く前には、塗料に含まれる化学物質にアレルギー反応を起こす人もいるので体調不良を感じた場合は、早めの医療機関の受診をおすすめします。

ほとんどの塗料は安全性をクリアしているので過剰な心配はいりませんが、妊婦や小さな子どもは注意が必要です。

妊婦・小さな子どもは、大人に比べてにおいを感じやすいため、より安全性に配慮した塗料や塗装期間はなるべく家から離れるなど、注意深く対策をすると安心でしょう。

ペットへの影響

ペットの場合は人間よりも嗅覚が敏感なため、においによって体調を崩しやすいので注意が必要です。

可能であれば、においが気になる期間はペットホテルに預けるなどの対策をしておくと安心と言えます。

近隣への影響

気になる近隣住民への影響ですが、体調不良を引き起こすほどのにおいが届く可能性は低いと言えるでしょう。

一般的に外壁塗装を行う場合は家全体をシートで覆っているため、多少のにおいがしてもクレームになるほどのにおいを感じることは少ないからです。

ただし、家の距離があまりに近い、天候・風向きによってはにおいを感じることもあるので、外壁塗装前には近隣の住民にあいさつをしておくと安心です。

外壁塗装のにおい対策|業者へのお願い

外壁塗装ではどうしても避けられないにおい問題ですが、塗料選びや養生の工夫でにおいを最小限に抑えることができます。

においの少ない塗料・健康被害の少ない塗料を選ぶ

これから外壁塗装をする場合は、塗料選びから対策をしておくと最大限においを抑えることができます。

外壁塗装のにおいの原因は「塗料」によるものなので、においの少ない塗料や健康被害の少ない塗料を使うことでにおい・被害を低減させることが可能です。

水性塗料:においが少ない

においの少ない塗料を選びたいなら、「水性塗料」がおすすめです。

水性塗料は液状にする素材に主にシンナーではなく水を使用するので、シンナー臭の心配が少ないのが特徴です。

シンナーを多く含む油性塗料のほうが耐用年数や仕上がりがきれいと言われていましたが、近年では密着力に優れたものが増えているので、性能とにおいのバランスを考えながら決めることをおすすめします。

F☆☆☆☆(エフ・フォースター):におい・健康被害が少ない

においのほかにも健康被害対策をしたいなら、「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」と呼ばれる塗料から選ぶのも良いでしょう。

F☆☆☆☆(エフ・フォースター)は、シックハウス症候群と呼ばれる呼吸器・目やのどなどの炎症の原因となるホルムアルデヒドの発散量が最も低い製品に与えられる基準のことです。

健康被害以外にもにおいが少なめに設計されており、におい・健康面から安全性の高い塗料を選びたい人に有効な手段と言えるでしょう。

窓を開け閉めできるように養生してもらう

外壁塗装では塗料が飛ばないように窓・ドアにも養生をしてから施工しますが、におい対策のために窓を開け閉めできるように養生してもらうのもおすすめな方法です。

養生はきれいに仕上げるために必要なことですが、一時的に窓を開け閉めできなくなることもあり、家の中でにおいが充満して体調不良につながることも少なくありません。

そのため、一か所でも開閉できる窓があるように作業してもらうように依頼しておくことをおすすめします。

外壁塗装のにおい対策|自分でできること

外壁塗装では塗料や換気できるように配慮して養生してもらう以外にも、自分でできる対策もあります。

窓を開ける・扇風機などで換気をおこなう

開閉できるように窓を養生してもらったら、住居内ににおいがこもらないように窓を開けるなどの換気をおこなうことでかなりのにおいが軽減できます。

窓・ドアを開けるのも含めて、扇風機や換気扇を回して空気を循環させるのも効果的な方法です。

ただし、効果がありそうな空気清浄機ですが、塗料のにおいにはあまり効果は期待できません。

空気清浄機はペット、タバコといった、生活臭には効果がありますが、複雑な構造のシンナーのにおいを分解させることはできず、かえってにおいを部屋中に行きわたらせてしまうので注意が必要です。

消臭作用のあるマスクを着用する

簡単にできる対策としてマスクがありますが、とくに消臭作用のあるマスクを着用すると高い効果が期待できます。

たとえば、ドラッグストアなどでも買える「においを吸着する活性炭のフィルター付きマスク」や「防毒マスク」など、プロが愛用するマスクもネットであれば素人でも手に入ります。

外壁塗装で使用する塗料は、基本的に人体に影響のないよう作られていますが、においが気になりやすい人は事前に準備しておくと安心です。

耐えられない場合は外出して離れる

さまざまな対策をしていてもにおいに耐えられない人は、強いにおいがする中塗り・上塗りの3日間はできるだけ外出するのも良い方法です。

作業は日中行われるので、作業が始まる前から終わるころに帰宅すれば、においが気になる時間を避けることが可能です。

近隣住民からクレームを受けないための対策

近隣住民からクレームを受けないためには、事前に近隣住民にあいさつをするのが一番の対策となります。

においはもちろん、外壁塗装期間は、施工業者の車の出入り、足場に関する大きな音が出ることもあります。

事前に顔を合わせて説明・あいさつをしておくと、安心して外壁塗装を行えるでしょう。

まとめ

外壁塗装で気になるにおいは、油性塗料に含まれるシンナーが主な原因です。

シンナーはにおい以外にも、長期間吸い込むことで頭痛や吐き気、めまいといった健康被害があることも知られています。

ただし、におい・健康被害の少ない塗料や換気を十分におこなうなど、対策をしておけばにおいを最小限に抑えることが可能です。

少しでも不安に感じることは、外壁塗装を依頼する業者に相談してみることをおすすめします。


もし大阪でリフォーム工事を考えているなら、スマイルファクトリーにご相談ください。

当社は業界経験30年以上のスタッフが担当しており、相談・調査・見積もりはすべて無料で対応しているのでまずは相談からでも問題ありません。

サイディング以外でも、外壁について悩んでいる人は、一度ご連絡お待ちしております。