サイディング外壁が人気と聞いたけど、自分の家は変更できるのか?と思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、外壁リフォームでサイディングに興味がある人へ向けて、サイディング外壁の特徴や費用・工期の目安について解説します。
目次
サイディング外壁の特徴
サイディングとはセメントや金属を原料とした板状の外壁材のことで、金具やくぎをつかって外壁に留めています。
また、サイディング外壁の板同士の継ぎ目にはコーキング材でつないで固定されるのが一般的です。
サイディング外壁は耐久性の高さや色・デザインの豊富さから、リフォームでサイディング外壁に変更する人も増えています。
サイディングのリフォーム工事は劣化度合いによって異なる
もともとサイディング外壁のリフォーム工事では、劣化度合によって工事が異なります。
・シーリング工事
・部分補修
・塗装工事
・重ね張り、張り替え工事
状態 | 費用の目安 | |
---|---|---|
シーリング工事 | シーリングの剥離、割れ、欠損などの軽い状態 | 25万円~50万円 |
部分補修 | サイディングの一部分のみのひび割れなど | 25万円~50万円 |
塗装工事 | 色褪せ、塗膜の剥がれ、カビや藻の発生 | 80万円~150万円 |
重ね張り・張り替え工事 | 大きい欠損、腐食などメンテナンスでは難しい場合に行う | 150万円~250万円 |
一般的なリフォーム工事とイメージするのが、大がかりな重ね張り・張り替え工事です。
しかし、劣化度合が進んでいない場合はシーリングの打ち直しや部分補修で済むこともあります。
シーリング工事
シーリング工事は、サイディング外壁のリフォームの中でも最も軽い工事です。
具体的には、シーリングの「剝離」「割れ」「無くなった」状態で、サイディング表面の劣化が少ない場合はシーリング材のみ打ち換えする工事となります。
シーリング工事のみであれば25万円~50万円ほどで済むため、早く外壁の劣化が見つかるほうが費用も工事期間も少なく済みます。
部分補修
サイディングの一部分のみのひび割れであれば、部分補修のみで工事が済むこともあります。
ひび割れを放置し続けるとすき間から水が入り、サイディングが水を吸い込むため劣化が進行するので早めの対処が必要です。
サイディングの部分的なひび割れの目安費用は、25万円~50万円ほどとなります。
また、サイディングの一部分のみであれば、部分的にサイディングを張り替えることも可能です。
サイディング1枚あたり10万円~20万円ほどで、質感や色味が若干変わることが多いので人目につかない場所なら有効と言えるでしょう。
外壁塗装
外壁塗装が必要な状態は、色褪せや塗膜の剥がれ、カビや藻などが発生している段階です。
サイディングは耐久性が高いと言っても、経年劣化によって塗装工事は必要になります。
サイディングの塗装工事の費用目安は80万円~150万円ほどで、塗料によっても大きく異なるので業者に確認してみましょう。
重ね張り工事・張り替え工事
すでにサイディングが大きく欠けている、腐食しているなど、部分的な補修でメンテナンスできない場合は、重ね張りや張り替え工事が必要になります。
外壁の下地まで劣化が達していない場合は重ね張りで対応でき、期間や費用も張り替え工事よりも短く・安く済みます。
一方で、外壁の下地まで劣化が達している場合は、既存のサイディングを全部剝がしてから補修、張り替えを行うので、より費用や工期もかかります。
サイディング外壁の種類
サイディング外壁には「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」の4種類があります。
それぞれの特徴があるので、自分に合うサイディングを確認していきましょう。
それぞれの特徴を簡単にまとめたのが、以下の表です。
特徴 | 注意点 | |
---|---|---|
窯業系サイディング | 耐震性・耐水性が高いデザイン・カラーも豊富 | コーキングが劣化しやすいので定期的なメンテナンスが必要 |
金属系サイディング | 断熱性・遮音性が高い耐用年数が長い | サビが出やすい費用は割高 |
木質系サイディング | 断熱性が高い木の持つ素材感・ぬくもりが感じられる | 吸水性が高く汚れやすい防火性が低い |
樹脂系サイディング | 耐震性・施工性・防水性が高い | 防火性・遮音性・断熱性は高くないコストが高い |
デザイン性が高いのは「窯業系」「金属系」で、とくに窯業系サイディングはカラーも豊富なのが特徴です。
また、木のぬくもりを重視するなら木質系サイディングも良いでしょう。
それぞれ特徴が異なるので、自分の希望や予算に合わせて業者に相談してみることをおすすめします。
サイディング外壁にするメリット
外壁をサイディングにするメリットは、耐久性や色・デザイン以外にもメリットが多いです。
具体的に紹介するので、サイディング外壁にするか迷っている人は参考にしてください。
耐久性が高い
サイディング外壁は、もともと耐久性が高いうえ、劣化が激しくても修復しやすいのが特徴です。
モルタル素材をサイディングにすることで外壁内部の劣化を補修できるなど、建物全体の耐用年数を伸ばすことができるのもサイディングのメリットと言えるでしょう。
また、工場で機械的に生産するため、職人によって仕上がりが変わることがないのも安心ポイントです。
デザイン性が高い
サイディング外壁は、ほかの外壁材と比べてもデザイン性が高いのが特徴です。
とくに窯業系サイディングという種類は、デザインはもちろんカラーも豊富なので、住宅の外観を自分の思い通りにしやすいです。
ほかにも、高級感を出したいなら木質系サイディングなど、豊富な種類から個性を出しやすいのも特徴と言えるでしょう。
施工期間が短い
サイディング外壁のリフォームは、一般的な外壁工事よりも施工期間が短いのもメリットです。
サイディングはあらかじめ工場で生産しているため、重ね張りや張り替えとなっても最大で1か月と施工に時間がかからないのが特徴です。
サイディング工事にかかる期間の目安は、以下の通りです。
工事内容 | 工事期間の目安 |
---|---|
シーリング工事 | 5日 |
部分補修 | 5日 |
塗装工事 | 1か月~1か月半 |
重ね張り工事 | 1週間~2週間 |
張り替え工事 | 2週間~1か月 |
張り替えの場合は、既存外壁を撤去する時間もかかるため、重ね張りに比べて2倍ほど日数がかかります。
サイディングのリフォーム工事では屋根を同時に改修することも多いですが、その場合プラス3日~4日と考えておきましょう。
なお、サイディングの工期が伸びるケースでは悪天候や隣家と近すぎる立地があります。
梅雨や台風などの悪天候の場合、外壁に水がつくことで施工不良ができません。
また、隣家と外壁のすき間がほとんどない場合も、足場を設置できないため作業が難しく工期が伸びやすいので注意が必要です。
外壁をサイディングにリフォームするのにかかる費用
外壁をサイディングにリフォームするのにかかる費用は、30坪の一遍的な住宅で150万円~250万円が相場となります。
ただし、もともとの外壁素材が「モルタル」「タイル」の場合は、既存の外壁を解体する費用が高くなるため10万円~20万円余計にかかることもあるので覚えておきましょう。
なお、サイディング外壁に張り替えするときの費用内訳は、以下の通りです。
工事内容 | 30坪(100㎡)の費用目安 |
---|---|
足場 | 10~15万円 |
施工費 | 40~70万円 |
材料費 | 50~100万円 |
シーリング | 10~20万円 |
既存の外壁解体 | 20~40万円 |
諸経費(養生費・廃材処理費など) | 10~20万円 |
合計 | 150万円~250万円 |
サイディング外壁にするには、「張り替え」もしくは「重ね張り」の2つの方法があります。
「張り替え」とは、既存の外壁すべてを解体して新たにサイディングを張る方法で、「重ね張り」はすでにある外壁の上からサイディングを張る手法のことです。
上記の金額は「張り替え」をした場合で、既存の外壁の上からサイディングを重ねて張る場合は解体費用が不要なので、20~40万円ほど安く済みます。
ただし、重ね張りは既存がサイディングかつ重大な劣化がない場合に限るため、住宅の状態によっては張り替えしかできない場合もあります。
まとめ
今回は、サイディングの外壁リフォームについて解説しました。
サイディングはデザイン性・カラーも豊富で、おしゃれな家にしたい人に人気な素材です。
もともとサイディングではなかった外壁でも、リフォームでサイディングにすることで耐久性が上がるなど、見た目以外のメリットが多いのも特徴です。
サイディング外壁に変更してみたい人は、複数社で見積もりを取ることをおすすめします。
もし大阪市でリフォーム工事を考えているなら、スマイルファクトリーにご相談ください。
当社は業界経験30年以上のスタッフが担当しており、相談・調査・見積もりはすべて無料で対応しているのでまずは相談からでも問題ありません。
サイディング以外でも、外壁について悩んでいる人は、一度ご連絡お待ちしております。